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小林可夢偉「トップチーム3台体制になればチャンスも」

2014年09月19日(金)18:03 pm

F1ベルギーGP(第12戦)ではアンドレ・ロッテラーにシートを譲ったものの、続く第13戦イタリアGP、そして今週末のシンガポールGP(21日決勝)では再び小林可夢偉がケータハムのF1カーのコックピットに収まることになっている。

だが、可夢偉は、ホームレースである次戦F1日本GP(10月5日)にも出走できるかどうかは分からないと認めるなど、今後の進展には依然として目が離せない状況だ。

そんな中、最近、メディアの中には可夢偉の今後に向けた選択肢のひとつとして、2015年から日本メーカーであるホンダが加わるマクラーレンのシートを獲得するチャンスもあるのではないかと報じているところもある。だが、可夢偉はかつてトヨタの全面的バックアップを受けてF1キャリアをスタートさせたという経緯もあり、その可能性は高くはなさそうだ。

可夢偉は、18日(木)にシンガポールで次のように語った。

「僕はホンダとは提携していないんです。現時点では、彼らがF1に復帰することによって僕の来季の見通しが変わることはありません」

「ホンダの人たちも何人か知ってはいます。でも僕には何も言えないと思います。彼らは全く異なるプロジェクトにかかわっていますからね」

だが、可夢偉はフェラーリとの関係もある。一昨年シーズン終了とともにザウバーのシートを失った可夢偉は、昨年はフェラーリから世界耐久選手権(WEC)のGTクラスに出走していた。再びフェラーリからWECに出る可能性もあるかと尋ねられた可夢偉は次のように答えた。

「いいえ。僕の目標は来年もF1を続けることです。ですが、現実的な視点も持っています。F1はいま非常に厳しい経済状況に直面しています」

「来年は果たして何チームになってしまうのか、分かりませんね」

だが、もしも来年、現在グリッド下位に沈むチームがF1から撤退することになれば、逆に可夢偉にとっては上位チームへ加入するチャンスも広がるかもしれないのだ。

現在、レースに出走するクルマの数を一定以上の線でキープするために、チーム数が減った場合にはトップチームに3台をエントリーさせる案が検討されていると報じられており、F1最高責任者のバーニー・エクレストンもこれを認める発言をしている。

このことに関して質問を受けた可夢偉は、「そのアイデアはいいですね」と答え、次のように付け加えた。

「僕にとってはチャンスが生まれるかもしれません」

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