元F1ドライバーであり、現在はドイツのテレビ局でF1解説者を務めるマルク・スレールが、長年にわたって最高責任者として君臨していたルカ・ディ・モンテゼモーロが去ったことは、フェラーリにとってはいいニュースだと語った。
スレールは、今回のフェラーリのお家騒動において、親会社であるフィアット-クライスラー・グループのセルジオ・マルキオンネが語ったことは誠実かつ前向きなものだったと考えている。
「短期的には、何も変わらないだろう」
『Speedweek(スピードウィーク)』にそう述べたスレールは、次のように続けた。
「だが、長期的に見れば、今回の変化は前向きな影響を及ぼすはずだ」
「モンテゼモーロは、チームの成績が上がらないときは、常に自分のチームを擁護し、レギュレーションが悪いのだと攻撃していた」
「エンジンに関しては、フェラーリにとっては聖域にあるものであり、それを問題にしようとは決してしなかった」
モンテゼモーロ体制時のフェラーリにそう苦言を呈したスレールは、次のように締めくくった。
「だが、セルジオ・マルキオンネはすでにエンジン部門ばかりでなく、エネルギー回生に関しても十分ではないと批判しているからね」