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レース中の無線指示禁止に、懸念を表明するメルセデスAMG

2014年09月13日(土)17:12 pm

メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは12日(金)、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)によってレース中に無線でドライバーに対して走行上の助言を与えることが禁止されたことに関して懸念を表明した。

今回のFIAの決定は、現在のF1競技規則に「ドライバーは単独かつ補助なしにクルマを運転しなければならない」とされていることに立脚するもので、エンジニアから詳細な指示がドライバーに与えられているという事実により、ファンにとっては「ヒーロー」としてのイメージがそこなわれてしまうことを懸念してのものだった。

レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーや、かつて4度F1チャンピオンに輝いた実績を持つ元F1ドライバーのアラン・プロストは、FIAが無線によってドライバーに「パフォーマンス」に関係する助言や指示を与えることは、次戦F1シンガポールGP(21日決勝)から禁止され、それに違反した場合はペナルティーの対象となることが明らかとなったとき、このニュースを歓迎する姿勢を見せている。

そして、F1の意思決定機関である「戦略グループ」は、先週末のモンツァにおいて、このFIAによる禁止措置を受け入れる決定をしていた。

だが、メルセデスAMGもその戦略グループの構成員であるものの、ヴォルフは自分としてはこの件に関して賛成はできないと次のように語った。

「これは複雑で物議をかもす決定だ。チームでは、これにどう対応すればよいかということを理解するための大きな努力が必要となる」

「今回の決定内容はまだ完全に明確にされていないし、今後もさまざまな論争が起こることは避けられないだろう」

そう述べたヴォルフは、次のように付け加えた。

「だから、サーキットにおける基本的な手順、特にレースのスタート前のやり方などが、これによってどれだけの影響を受けることになるのか、もっと明確に定義をすることが必要だよ」

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