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ロズベルグのモンツァでのミスは大きすぎたプレッシャーのせいだとメルセデス首脳

2014年09月11日(木)19:54 pm

先週末のF1イタリアGPでは、ポイントランキングの首位を走るメルセデスAMGのニコ・ロズベルグが同じ場所で2回も同じミスを犯し、これによりチームメートのルイス・ハミルトンが優勝を手にしていた。

このときのロズベルグのミスに関して、チームが意図的にロズベルグにミスするよう指示を出していたのではないかという陰謀説まで飛び出す事態となっている。

だが、より納得のいく説をドイツのニュース誌『Focus(フォーカス)』が展開している。それは「プレッシャー」によるものだったという説だ。

ベルギーGP(第12戦)でハミルトンをリタイアに追い込んだクラッシュの余韻がまだ色濃く残る中で行われたイタリアGP決勝で、ロズベルグが通常では考えられないミスを犯した。これに関し、多くのファンやF1解説者、そしてライバルドライバーたちも、ロズベルグが故意にミスを犯し、ハミルトンに優勝をプレゼントしたのではないかとの疑いの目を向けた。

セーフティカーのドライバーを務めるベルント・マイランダーは今週、「同じところで2度もミスをするかな?」と疑問を呈し、「普通はこんなことは起こらない」と語っていた。

だが、かつてのF1チームオーナーであり、現在はイギリスのテレビ局でF1解説者を務めるエディー・ジョーダンは、スパで起こったクラッシュに関し、メルセデスAMGが対応の仕方を間違えたことでロズベルグに無用のプレッシャーを与えることになっていたのではないかと考えている。

「彼らが公然とニコを批判したことで、大衆も彼(ロズベルグ)の敵に回ってしまったんだ」

『Focus(フォーカス)』にそう語ったジョーダンは、「モンツァで彼がベストな状態でなかったとしても不思議ではないね」と付け加えた。

事実、2位となってモンツァの表彰台に上ったロズベルグだったが、表彰台の下を埋め尽くしたファンから大きなブーイングを受けていた。

「時間の流れとともに、彼らが僕を許して、忘れてくれることを願うだけだよ。僕は謝ったし、それ以上のことは本当に何もできないんだ」とロズベルグ。

さらに、ロズベルグはドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に対し、スパでの経緯、そしてその後メルセデスAMG首脳部から内々に処分が下されることとなった日々のことが、モンツァでの週末を迎えても頭から離れることはなかったと認めている。

「もちろん、責任感は生々しく頭の中に残っていたよ」と、ハミルトンに優勝を許すことになったミスを犯したときのことを思い出しながらそう語ったロズベルグは、「多分、僕はいつもよりもっと気にしていたんだと思う」と続け、レース中に背後から迫ってきていたハミルトンとの戦いに向けて、通常とは違う心理状態に追い込まれていたことを認めている。

メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフも次のように語った。

「恐らく、ニコが抱えていたプレッシャーがあまりにも大きすぎたんじゃないかと思う。でも、きっと彼はまた反撃するよ。これまでいつもそうしてきたようにね」

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