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F1ドライバーへの「無線による指導」が禁止に

2014年09月10日(水)20:35 pm

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が、レース中にエンジニアが無線を通じてドライバーに対して走行に関する助言を行うことを禁じたと報じられている。この措置は即時有効とされ、次戦F1シンガポールGP(21日決勝)から適用されることになる模様だ。

【結果】F1第13戦イタリアGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数

現在のF1では、チームが無線を通じてドライバーに具体的にどういうふうに走ればよいかを伝えるケースが増加しているが、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、このことがファンに対して興ざめなものとして受け止められていると報じた。

例えば、先週末のイタリアGP(第13戦)の金曜フリー走行において、現在F1タイトル争いのトップを走るニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が、自分のエンジニアであるトニー・ロスに「運転の仕方について指導してくれ」と語りかけた無線通信がテレビを通じて流されていた。

さらに、先週末のモンツァではフェラーリでもエンジニアのアンドレア・ステラが、現時点における最高のF1ドライバーだと称されるフェルナンド・アロンソに対し「ターン10では違うラインを走ってくれ」と指示を出していた。

9日(火)に発行された『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、FIAは今後こうした「指導」を無線でドライバーに与えることを禁止し、次戦シンガポールGPからこれが適用されるとしている。

FIAでは、上記に加え、チームが無線を通じてドライバーに対してステアリングホイールに設けられた各種スイッチ類の操作方法などについて指導することも禁止行為に加えることを検討しているとみられている。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、FIAでは現在のF1競技規則20.1項に記されている「ドライバーは自身でクルマを運転しなくてはならず、手助けを受けてはならない」とのルールを明確に適用することを目指し、これらの禁止措置を講じようとしているものだと書いている。

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