メルセデスAMGの元テクニカルディレクターであるボブ・ベルがフェラーリに加入するのではないかとのうわさがささやかれている。
今年4月には、フェラーリの前チーム代表であったステファノ・ドメニカリが更迭され、新たにマルコ・マティアッチが代表の座についた。それとほぼ同じタイミングで、ベルが今年11月限りでメルセデスAMGを離脱することが発表されていた。
長年にわたってフェラーリを率いてきたルカ・ディ・モンテゼモーロが会長職から退くことが正式に発表された今、ベルがフェラーリへ復帰するのではないかとのうわさは、さらに興味深いニュースとして伝えられている。
ベルは、かつてルノーが2008年のF1シンガポールGPで故意にネルソン・ピケJr.にクラッシュさせてフェルナンド・アロンソ(現フェラーリ)に有利な展開となるように仕向けたという有名な「クラッシュゲート事件」が明るみに出た際、それによりF1界を追われたフラビオ・ブリアトーレとパット・シモンズの後を受けて2009年にルノーのチーム最高責任者に就任。その後2011年からメルセデスAMGに活躍の場を移していた。
そのベルが、ドメニカリの更迭と同タイミングでメルセデスAMGからの離脱予定が発表されたときには、いずれベルがマティアッチの後を継いでフェラーリのチーム代表となるのではないかとのうわさもささやかれていた。
イタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』は今週、ベルは「マティアッチと会った」ものの「まだフェラーリとの契約にサインはしていない」と報じている。
ドメニカリを更迭したモンテゼモーロの肝いりでマティアッチを迎えたフェラーリF1チームだが、モンテゼモーロの辞任により、またチーム体制に大きな変化が生じることも十分に考えられそうだ。