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モンテゼモーロ辞任のうわさ止まず

2014年09月08日(月)7:41 am

6日(土)にF1第13戦イタリアGP開催中のモンツァを訪れたフェラーリ会長、ルカ・ディ・モンテゼモーロ。長年、同社のトップに君臨してきた彼が辞めるとのうわさに、本人は、なかば口先だけの否定をしてみたものの、憶測は収まる気配がない。

あと三年は会長の座に留まる、そのようにモンテゼモーロはコメントしたと一部の報道機関では伝えている。

だがそれは事実と違う。この3月、67才のカリスマ経営者は、このまま当分フェラーリを率いると株主に「約束」しただけだ。その際、何らかの契約書に署名はしたかもしれない。

ドイツ『Bild(ビルト)』紙は、同紙が得た情報として、固く閉じられたトビラの奥でモンテゼモーロ早期退職の条件について「熱のこもった議論」が繰り広げられていると伝えた。

「毎度のことながら、問題は金額だ」という。

議論は、モンテゼモーロの後継人事にも及んでいるものと考えたほうがいい。現チーム代表マルコ・マティアッチ、あるいはおそらくフェラーリの親会社フィアットCEOのセルジオ・マルキオンネが後継者にあげられている。

マティアッチの後任にロス・ブラウン復帰の線もありそうだ。モンテゼモーロはフェラーリを退いた後、アリタリア航空の経営を手がけると報じられている。

「うわさにはいちいち反応しない」と、マティアッチは5日(金)に語っている。「机の上は仕事が山積みでね。ノーコメントだ」

当事者のコメントがないと、うわさばかりが先走る。その内のひとつは、フェラーリの株式公開だ。上場にあたって場所をどこにするかでモンテゼモーロと他の重役たちがもめているという。香港?それともニューヨークだろうか。

イタリアでいちばん高名なF1記者といえば、イタリア『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙のピノ・アリエヴィだが、その彼は次のようなことをいっている。「(フェラーリ会長として)モンテゼモーロがモンツァを訪れるのは、これが最後だ」

「ひとつの時代が終わった」と、アリエヴィ。

創業者エンツォの息子ピエロ・ラルディ・フェラーリも口数は少ない。モンツァを訪れていた彼は、ドイツ『Speedweek(スピードウィーク)』に、次のように語るのみだ。「何もいうことはないよ」

「私はただの少数株主だからね」

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