フェラーリ会長、ルカ・ディ・モンテゼモーロの去就についてさまざまな憶測が飛び交うなか、本人は6日(土)、それらを否定した。
モンテゼモーロがF1イタリアGP予選日に合わせてモンツァを訪れるのは長年の年中行事だが、これが最後の訪問になると、もっぱらのうわさだ。
他の重役たちと揉めたとか、フェラーリを辞めてアリタリア航空の新しいCEOになるとか、内容はさまざまである。
イタリアの記者たちは、モンテゼモーロがモンツァで発するコメント取りに忙しい。「アリタリアだって?」「明日午後のフライトに乗れたらと思うよ」と、冗談をいうモンテゼモーロ。
「私のうわさか?最近いろいろいわれているが、どうも行き過ぎと感じるね」
「私の使命は仕事だ。今日も明日も、数カ月後も働いているよ」
「10月にロサンゼルスで大々的なフェラーリのイベントを予定している。パリのオートサロンにもわれわれのクルマを出展する。去る3月には、株主と従業員に対して、もう3年がんばると宣言した」
「何か知らせがあれば、私が真っ先にご案内するよ」と、モンテゼモーロ。
彼はまた、カメラマンに絶好の決定的瞬間も提供している。予選前、フェラーリのガレージ内でエースドライバーのフェルナンド・アロンソと長い抱擁を交わしたのだ。
アロンソを狙うライバルチーム、とりわけマクラーレンに対する何らかのメッセージだったのかもしれない。
「彼(アロンソ)は2016年まで契約がある」と語るモンテゼモーロ。「私と同様に彼も、もっと競争力のあるマシンを願っている」