F1イタリアGP(7日決勝)を訪れているフラビオ・ブリアトーレは、F1とフェラーリを痛烈に皮肉った。
【結果】F1第13戦イタリアGPフリー走行3回目の順位、タイム差
■フェラーリ会長辞任のうわさ
イタリアGPでは、フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモーロ辞任のうわさが高まっている。
ドイツの『Bild(ビルト)』紙は、会社の重要な方向性についてモンテゼモーロが役員たちと対立していると伝える。
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』は、現在フィアットとクライスラーのCEOであるセルジオ・マルキオンネもイタリアGPに来る予定だと伝えている。マルキオンネは、モンテゼモーロのあとを引き継ぐとうわさがある人物だ。
かつてベネトンやルノーでチーム代表を務めていたブリアトーレは、モンテゼモーロのうわさについて「うそだ」と否定していた。
しかし、F1最高責任者バーニー・エクレストンのゲストとして訪れているイタリアGPでは、パドックでモンテゼモーロ辞任のうわさが「どんどん強くなって」いると話した。『Autosprint(オートスプリント)』が伝えている。
「モンテゼモーロはフェラーリと一心同体だいう状態にわれわれは慣れている」
「だから、そうなれば大きな変化だ」
「だが、モンテゼモーロがマラネロを去ればフェラーリがすぐ良くなるというわけじゃない」
「本当に去るのなら、それは本人の選択であって、個人的な理由があってのことだと思う」
「マルキオンネが後がまに? どうやったらそんなことができるのか分からないね。今だって1日22時間働いているっていうのに」
■F1とフェラーリを痛烈批判
一方、F1の人気回復を図るための作業部会をブリアトーレが率いるといううわさがあったが、ブリアトーレはまったく見当外れだと否定した。
「F1のコンサルタントにはもったいないくらいの天才だから」とブリアトーレは笑顔で話した。
「F1は私に値するようなものじゃない。勝手におかしなことをやっていればいいさ」
また、親しいフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)について移籍すべきかどうか聞かれると、ブリアトーレは「さあね。知らないよ」と答えた。スペインの『AS』紙が伝えている。
さらに聞かれると、ブリアトーレはこう答えている。「本当に知らないんだ」
「本当だ。彼がどうすべきなのか私にはよく分からない。彼は勝ちたがっているし、勝つべきだ」
また、フェラーリが2016年からF1に参戦するアメリカのハースF1を「フェラーリのBチーム」にしようとしているといううわさについては、こう答えた。
「必要ないだろう」
「だって今見ているフェラーリは、すでに“フェラーリB”だからね」