2014年シーズンも後半戦に入り、F1イタリアGP(7日決勝)を前に、ドライバーの移籍をめぐる話題が熱を帯びてきた。
■鍵はアロンソ、と話すグロージャン
トップの3チーム、フェラーリ、メルセデスAMG、レッドブルのドライバーは、いずれも契約がまだ残っている。
しかし、移籍をねらっているロマン・グロージャン(ロータス)は、ドライバー市場の「鍵」はフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)だと話した。
これについて今季で契約が切れるジェンソン・バトン(マクラーレン)はこう話している。
「彼(アロンソ)が鍵だとはあまり思わないな」
「鍵は、マクラーレンのドライバー2人だと思うよ」
■ベッテルとマクラーレンのうわさ
2015年からF1復帰のホンダエンジンを搭載するマクラーレンは、トップドライバー獲得に向けて動いていると言われ、特に現チャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)について、マクラーレンが多額のオファーをしたとうわさされている。
ベッテル本人もオファーがあったことは否定しなかった。
「僕が接触を受けたのは、この数年間で初めてのことではないよ。もちろんいいことだよね。でも、それを話すのは僕のスタイルじゃない」
「スパ(第12戦ベルギーGP)では、僕が1億5000万ポンド(約257億円)の3年契約にサインしたという話を木曜に聞いたよ。実は、ペンはどこだと聞いていたのに、誰も持って戻ってきてくれなかったんだよね!」とベッテルはジョークを飛ばしている。
■フォース・インディアの動向
中堅チームでは、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグは残留について「そうなると思っていいだろう」とドイツのメディアに認めている。
「今座っている場所はすごく居心地がいいよ」
「頭痛のタネはまったくないね」
一方、チームメートのセルジオ・ペレスは違うようだ。カザフスタンの支援を受けているスペイン人のダニエル・ジュンカデラがシートをねらっている。
ジュンカデラについて聞かれたペレスは、「新聞記事を読んだだけだ」と答えている。
「心配はしていないよ。マクラーレンにいた1年前とは違う。今のほうが意思決定に大きくかかわっているし、フォース・インディアの居心地はいい」