小林可夢偉に代わってケータハムからF1第12戦イタリアGPにスポット参戦したドイツ人ドライバー、アンドレ・ロッテラーが、続く第13戦イタリアGP出場を見送った。
それまでは、スペインの新人ロベルト・メリが今週末のモンツァでコックピットに収まると思われていた。
ワールド・シリーズbyルノーとDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦するメリだが、F1出走に必要なFIA(国際自動車連盟)発給のスーパーライセンス取得がうまく行かなかったとことも考えられる。
これについてスペイン『Diario AS(ディアリオAS)』紙は、ケータハムの新チーム代表コリン・コレスはB案を考えていたと伝えている。メリのスーパーライセンスが下りたら彼を金曜のフリー走行に乗せ、土曜以降はロッテラーに運転を任せるというものだ。
当初はコレスのオファーを受けたと、ロッテラーは次のように語っている。
「僕には疑いがあった」と、ロッテラー。「でもチームがどうしてもというものだから了承したんだ」
「2日(火)になるとコレスは、メリが金曜のフリー走行を走るといってきたものだから、考えを変えてやっぱり出ないことにした」
「F1では新人の僕だ。走らないとまずいよ」と、オファーを断った理由を説明するロッテラー。
ロシアから資金提供を受けているというメリをFP1で起用し、彼にライセンスをくれたFIAを満足させるのがコレスの案だ。
「僕は300キロの距離を走らないといけないんだ」と語るのは、メリ。「もし金曜日に(モンツァを)走れるなら、その次(第14戦シンガポールGP)も走行して経験を積み、いずれグリッドに並びたい」
「一歩ずつ進むのがベストだよ」とメリは話していた。