小林可夢偉の所属するケータハムは、4日(木)にプレスリリースを発表し、今週末に開催されるF1イタリアGP(7日決勝)には可夢偉がチームメートのマーカス・エリクソンとともに出走することを正式に明らかにした。
この声明の中で、金曜フリー走行1回目には可夢偉に代えてスペイン人ドライバーのロベルト・メルヒを起用することも明らかにされている。
現在23歳のメルヒは、フォーミュラ・ルノーなどを経て2009年からヨーロッパF3に参戦。2011年には同シリーズのチャンピオンとなっている。過去2年間はDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に出走。今年はフォーミュラ・ルノー3.5シリーズに出走しており、現在ランキング2位となっている。
メルヒには潤沢な資金を持つロシア系のスポンサーが付いており、ケータハムのシート獲得に大金を投じたとうわさされている。本来はこのイタリアGPからフル参戦するとも言われていたが、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)がF1レース出場に必要なスーパーライセンスの発給を受けられなかったため、今回はフリー走行のみの出走となったものと考えられている。
仮に、今回のイタリアGPフリー走行出走の結果スーパーライセンスを所得できた場合には、この後のレースには可夢偉に代わってメルヒがケータハムのシートに座ることになるだろうと言われている。