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大躍進のダニエル・リカルド、トロロッソ時代も大器の片りん

2014年09月03日(水)19:59 pm

2014年のF1で大活躍のダニエル・リカルド(レッドブル)について、昨年まで所属していたトロロッソの元チームスタッフが語った。

リカルドは、今年から姉妹チームのレッドブルにステップアップしたばかりだが、チームメートで現チャンピオンのセバスチャン・ベッテルを上回る活躍を見せ、ドライバーズランキング3位につけており、チーム首脳陣もその実力に驚いていると話す。

しかし、今年初めまでトロロッソのデザイナーを務めていたルカ・フルバットは、最初からリカルドの潜在能力に感銘を受けていたとイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に語った。

フルバットは、リカルドがHRTからトロロッソに移籍した2012年のシーズ前テストを振り返ってこう話している。

「感心したのは、彼からチームへのフィードバックだ」

「何時間もあとでさえマシンの挙動を信じられないくらい思い出せた」

「時速300kmでもクルマのマネジメントについて考えられる余裕と知性がある。それは偉大なドライバーに典型的な資質だ」

「もう1人のドライバー(ジャン-エリック・ベルニュ/トロロッソ)はフィードバックが非常に限られていた。だから常にダニエルが基準になっていた」

「ただ、大量の情報を伝えることができるドライバーが必ずしも最速ではないということも経験上知っている。でも私の疑いはすぐに消えたよ。2012年のバーレーンでの予選では、誰もが言葉を失った」リカルドは2012年第4戦バーレーンGP予選で6番手を獲得している。

フルバットは、そんなリカルドにも当初は弱点があったと話す。決勝でのスタートや最初の数周、失望を味わった時の対処の仕方、ピットレーンへの入り方などだ。

「だが、2013年の冬季テストでは、はるかに決意が固くなっているように見えた」とフルバットは回想する。

「フィードバックは少し減ったが、開発面で優先順位をつけるのが非常にうまくなった。レースでは“了解。話はここまでだ”と言ったりするようになった」

「ひょっとしたら、マーク・ウェバーに代わってレッドブルに上がれるチャンスがあると聞いたのかもしれない。だが、彼が急いで成長してみせたのは明らかだった」

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