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欧州連合がF1ロシアGPの中止勧告を検討との報道

2014年09月03日(水)19:04 pm

数日前、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンは、初開催となるF1ロシアGP(第16戦/10月12日決勝)は予定通り行うとあらためて主張した。

ウクライナ情勢の悪化、さらにはマレーシア航空機の撃墜事件などにより、ロシアGPをキャンセルすべきだとの声が上がる中、エクレストンはスイスの『Blick(ブリック)』紙に次のように語った。

「我々には契約があるし、私はそれを尊重する。だから、我々は(ロシアへ)行くことになる」

さらに、エクレストンは先週、ロシア大統領であるウラジーミル・プーチンに対する称賛の言葉を繰り返した。エクレストンは『CNN』とF1ビジネス記者であるクリスチャン・シルトに対し、プーチンは「付き合いやすい、いいやつだ」とし、次のように続けた。

「すごいやつだよ。信頼できる。彼はレースを開催することを望んでいるし、その通りにするだろう」

だが、そのコメントが行われたのは、ロシアが新たな局面を迎えるほんの少し前のことだった。

西側諸国は、プーチンがウクライナに対する武力行使をさらに拡大させようとしていることに対して強く非難するとともに、今週にもヨーロッパと米国の首脳部が会合を持ち、プーチン政権に対しさらなる制裁措置を取ることについて話し合いを行うことになるとも報じられている。

『Financial Times(フィナンシャル・タイムズ)』は、欧州連合ではワールドカップやF1などを含む「国際的規模の文化、経済、スポーツイベント」に対し、ロシアでの開催を中止するよう勧告を行うことを検討していると報じている。

コンサルティング会社であるユーラシア・グループのヨーロッパ担当分析官は、「有名な国際スポーツイベントをボイコットするというのはまさに冷戦状態に入ったとの印象を受ける」とし、次のように付け加えている。

「これは、欧州連合が行うであろう経済制裁よりも、ロシアにとってはさらなる痛手となるだろう」

さらに最新の情報によれば、ロシアとウクライナが停戦に合意したとの報道もされており、いずれにしても今後の動向に目が離せなくなりそうだ。

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