2015年シーズン前の冬季テスト日程について、各チーム間で合意に達した模様だ。
ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌によると、三回行われるテストのうち初回は、2015年2月1日にスペイン・ヘレスで行われる。
残り二回は、2月下旬と3月上旬に同じスペインのバルセロナを会場とする。
ヘレスで注目すべきは、ホンダの初お目見えだろう。ホンダは6年のブランクを経てF1の舞台に復帰、ワークス待遇でマクラーレンにエンジンを供給するのだ。
「ホンダのエンジンをマクラーレンのシャシーに搭載した完成車をお見せするのはおそらく、そのテストになるでしょう。マクラーレン・ホンダのお披露目です」とF1公式ウェブサイトに語るのは、ホンダのF1プロジェクトを指揮する本田技術研究所の新井康久専務だ。
「ヘレスが初めての機会となります」
ただし誰がマクラーレン・ホンダをドライブするかは、現時点において定かではない。
マクラーレンとホンダは3,200万ドル(約33億5,600万円)もの法外な契約金をフェルナンド・アロンソに提示、フェラーリから引き抜こうとしているという。今月1日発効の、成績不足によるフェラーリ退団の特例条項が契約に盛り込まれているかもしれないのだ。
アロンソやセバスチャン・ベッテル(レッドブル)のような真のトップドライバーをおさえるなら「山をも動かす」覚悟かきかれたマクラーレンのCEOロン・デニスは、次のように答えた。「どうだろう。それはドライバーたちの契約を尊重するかどうかによるね。私なら契約に重きを置く」
現有ドライバーのうち、どちらかがアロンソにシートを譲るとしたら、それはおそらくベテランのジェンソン・バトンだといわれる。そのバトンは1日(月)、アロンソのチームメートとなる自分を想像できるかどうか質問された。
サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)とPRイベントに出席したバトンは、次のようにスペインのマスコミに語ったとされる。「僕はうわさなんて信じないよ」
「(フェルナンド)アロンソをとても尊敬している」と、バトン。「彼のことはカート時代から知っている。彼の仕事ぶりには敬服する」
「とても速く、完成されたドライバーだ。それと、精神的にすごく強固だね」