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メルセデスAMGコンビ、舌戦止まず

2014年08月28日(木)7:53 am

F1第12戦ベルギーGP決勝の同士討ちから数日、ニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンの舌戦がまだ続いている。

レース後のミーティングでロズベルグは接触が意図的だったことを認めたとハミルトンがいえば、ロズベルグはただ、彼の話は「全然違う」とだけ応じた。

だがここへきてロズベルグは、ドイツ『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』とのインタビューでハミルトンのいいたい放題について自身の考えをより明らかにしている。

「ごていねいにどうもって感じだね」と、26日(火)、あからさまに皮肉をこめて話すロズベルグ。「彼はほんとうにいい奴だよ」

起きたことは「後悔」しているが、「あれはレース中の事故に過ぎない。もちろんチームメート同士の接触などあってはならない」としかいわなかったと、ロズベルグ。

だが、昨日の友は今日の敵。ハミルトンは攻撃の手を緩めない。

彼はオーストリア『Sportwoche(シュポルトヴォッヘ)』に、ふたりが友人だったことはいちどもないとしたうえ、初対面の記憶さえないと次のように語った。

「そんなの普通、覚えていないだろう」

「みんな僕らの友情がどうのって大げさだよ」と、互いの関係について考えを述べるハミルトン。「(いつでも)僕らはともだちなんて、バカバカしい」

「これは遊びじゃないんだ」「モナコGP以降、僕を打ち負かすためならニコは何でもするってことが僕にも分かったよ」

対照的に、似たような戦術はとらないとするハミルトン。

「何が起きても僕は常にチームを優先する。勝手に何かをすることはない」と、ハミルトンは宣言する。

メルセデスAMGの独走で白けたタイトル争いになりそうなところ、彼らのバトルはよい刺激となり、かえって面白みが出た。

元レッドブルのマーク・ウェバーもチームメート(セバスチャン・ベッテル)とのバトルは経験豊富だが、メルセデスの戦いは「F1にとって好都合」だと話す。

そんな彼も、スパでロズベルグの振舞いには驚いたひとりだ。

「少し変じゃないかな。それにロズベルグらしいドライビングじゃない」と、オーストリア『Servus TV(セアヴスTV)』に話すウェバー。

だが彼は、結局メルセデスAMGがドライバーの危機を乗り越え、両選手権を制覇すると考えている。故国オーストラリアの後輩ダニエル・リカルド(レッドブル)は、「メルセデスAMGが内部崩壊でもしない限りチャンスはない」と話す。

ウェバーの旧友フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)も同意見だ。ロズベルグvsハミルトンのチーム内戦争は、アロンソにとってごく当たり前に映るらしい。

「チームがドライバーの好きにさせて、接触も何もなければ万々歳だけどね」と、ブラジル『Totalrace(トータルレース)』に話すアロンソ。「だがもし接触してしまったら、それはチームがよくない」

「彼ら(メルセデスAMG)にとっては難しいだろうが、どっちみち大差で選手権をリードし、すべてを独占しているんだ。あのチームは何かが優れているんだよ」と話すアロンソだった。

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