バーニー・エクレストンがF1の親会社、取締役会に復帰した。
ドイツで贈賄裁判が始まると、F1 CEOの肩書はそのままに、エクレストンはDelta Topco(デルタ・トプコ)社の重役を辞職していた。
バイエルン州に1億ドル(約103億9,300万円)支払う力技で世間を大いに騒がせたが、それでも決着をつけたエクレストン。
彼は今週、スパ・フランコルシャンでイギリス『BBC』に、次のように語った。「法の仕組みは、よくできているね」
「金を払って、事件にハイさようならさ」
デルタ・トプコ社の重役会に戻るとはいえ、F1運営は数日前、数カ月前から「まったく変わりない」と、エクレストンはいう。
「重役を降りた理由は分かりきっているが、また戻ることになったよ」と、最近彼はイギリス『Telegraph(テレグラフ)』紙に語った。「すべて元通りだ」
F1株を所有する投資会社CVCは、エクレストンの取締役会復帰に満足しているのだろうか。彼は、こう答える。「そりゃそうさ」
厳しい社則で知られるダイムラーを親会社に持つメルセデス・ベンツはエクレストンが贈収賄に関わったことで神経をとがらせていたが、彼らもまた胸をなでおろしている。
メルセデスAMGのCEOトト・ヴォルフはスパで次のように語った。「裁判終了後、それまで開店休業状態だったバーニー(エクレストン)が力強く戻ってきた。和解が成立したのは、すばらしいニュースだ」
「われわれとしては、パワフルで強いリーダーと有益な議論をたたかわすことが重要なのだ。今日もさっそく話し合いを行ったところだよ」と、23日(土)、ヴォルフは語る。この日エクレストンは、メルセデスAMGのモーターホームでチーム代表の面々と会談を開いたのだ。