メルセデスAMG非常勤会長のニキ・ラウダは、F1の夏休み明けも相変わらずライバルを大きく引き離していることに安堵したようだ。
F1第11戦ハンガリーGPでは、レッドブルに優勝をさらわれたメルセデスAMGだが、ベルギーGP(24日決勝)予選では、ニコ・ロズベルグがポールを獲得し、ロズベルグもルイス・ハミルトンも、3番手以下に約2秒の大差をつけた。
「大きな懸念は、夏休みだった」とラウダはドイツのテレビ局『RTL』に話している。
「だからこのレースが非常に重要だった。正直に言おう。これ以上ない最高の出来だ」
「2台とも1列目だ。ニコのほうが少し速く、ルイスよりミスが少なかった。だがメルセデスAMGはどちらもフロントローで、3番手と大きな差をつけた」
しかし、2番手に終わったハミルトンは、予選でフロントブレーキが「にぶかった」と不満を口にしている。
これについてラウダはこう説明した。
「こういうブレーキの問題は、ブレーキが均等に温まっていないときに起きるものだ。だからエンジニアがドライバーに違うやり方を指示するんだ」
「ごく普通のことだから、たいした問題ではない。ちゃんとやれなかったとルイスが今怒っているのも当然だが、もう1台とサイド・バイ・サイドの状態なら、何も怒る必要はないと思うね」
チャンピオン争い一騎打ちの様相で、チームメート同士のライバル関係は激しさを増している。しかしラウダは、一番の懸念事項は信頼性だと話す。
「メカニックに、すべてのパーツを10万回チェックするように言ったよ」
「これ以上の不具合は許さない」というラウダの言葉を『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』紙が伝えている。