ジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)が来季の契約はないと知ったのは、マックス・フェルスタッペンが2015年トロロッソ入りの報を受けた、はるかに後だったことが判明した。
レッドブルは、フェルスタッペンの若手育成プログラム加入を発表する以前の8月12日(火)、本人に吉報を伝えていた。
フェルスタッペンはドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に、次のように語る。「契約書の一部に、2015年はトロロッソでF1をドライブするものとあった」
ところが現ドライバーのベルニュは、その6日後まで、今季終了時点でシートを失う事実を知らなかったという。
「僕とみんなが知ったタイミングは、ほぼ変わりがないよ」と、ベルニュは18日(月)の時点で話していた。
フランス『RMC Sport(RMCスポール)』は、このようなレッドブルの扱いに不満はないかベルニュにたずねたところ、彼は次のように答えた。「通知の方法に良し悪しはないと思う。僕はこんなことでへこたれるほど、ヤワではないよ。だから何の問題もない」
「怒っても意味ないし、たとえ僕が怒りを憶えたとしても、マシンに乗ったらそんなことは忘れてレースするだけさ!」
「僕が欲しいのはチャンスだ。僕はF1ドライバーだし、F1が僕の居場所だよ」
だが、元F1ドライバーでドイツのF1テレビ中継解説者のマルク・スレールは、ベルニュに同意しない。
「彼(ベルニュ)にもチャンスはあったんだ。ところがダニエル・リカルド(現レッドブル)を相手に結果で上回れなかったし、今年は若手のダニール・クビアトに手を焼いている」
「これはドライバーにとって最悪の出来ごとだよ。F1三年めの経験者が、去年はGP3で走っていた新人を負かすのに一苦労するようではね」
「F1は世界でベストのドライバーが集まるところだ。ベルニュはそのひとりじゃない」
「いいドライバーなのは認める。フランス人だからルマン24時間に出て表彰台に上がればいいと思う。でも、F1では終わりだ」