ケータハムの小林可夢偉のシートをめぐって、新たな若手ドライバーの名前がうわさにのぼっている。
F1ベルギーGP(24日決勝)では、可夢偉に代わってアンドレ・ロッテラーが出走している。ロッテラーは今年のルマン24時間レースで優勝し、日本のトップカテゴリーであるスーパーフォーミュラにフル参戦している。
ロッテラーがシートを得られた大きな理由は、エネルギー飲料のHype(ハイプ)をスポンサーとして持ち込んだためと見られている。
スペインの『AS』紙は、レッドブルの育成ドライバーであるカルロス・サインツJr.が次のイタリアGP(9月7日決勝)で可夢偉の代わりに出走する可能性もあると伝える。
しかし、サインツJr.の広報担当者は「何も決定していない」と『Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に話した。
もう1人、可夢偉のシートをねらう若手として、ロシアのチームであるゼータ・コルセからフォーミュラ・ルノー3.5シリーズに参戦しているスペイン人のロベルト・メリの名前が挙がっている。
メリが今週末ベルギーGP開催中のスパに来ているとし、『Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』紙は次のように伝える。
「23歳のメリは才能あるドライバーで、必要な資金面の支援もロシア人ビジネスマンから得ている」
1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブは、こうした「ペイドライバー」を採用するF1チームの姿勢に批判的だ。
「かつてあったF1の偉大なイメージをチームがどんどん消し去っている」というビルヌーブの言葉を『Die Welt(ディー・ヴェルト)』紙が伝えている。