ジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)は、あくまでF1に活躍の場を求める考えだ。
レッドブルの若手ドライバー育成プログラムは新人を多くF1に送り出すが、同時に容赦がないことで有名だ。ベルニュは、プログラムを指揮するヘルムート・マルコ博士によってトロロッソ在籍二年半で見限られた。
そんなベルニュ自身も、やはりマルコがふたりのドライバーをクビにしてF1に上げられた。犠牲となったのはセバスチャン・ブエミ、そして、十代で登用されたF1二年目のハイメ・アルグエルスアリだ。
「F1はときに残酷だ」と話すのは、元マクラーレンのドライバー、ジョン・ワトソン。今週イギリス『The Mirror(ミラー)』紙に、次のように話す。「ベルニュとアルグエルスアリを見てみるといい」
ブエミはトロロッソ退団の翌年、親チームのレッドブルからテストドライバーに指名されたが、ベルニュが2015年に同じような待遇を受けるかどうかは、まだ不透明だ。
トロロッソのチーム代表、フランツ・トストは18日(月)に出した声明のなかで、ベルニュには「F1でチャンスを与える価値がまだある」と証明してほしいと述べるのみだ。
ベルニュも、ツイッターで14万人以上のフォロワーに向かって次のように宣言した。
「トロロッソはいい学習の場だ。僕も多くを学んだ」と、ベルニュ。
「今は最高の形でシーズンを締めくくることに集中している。2015年に向けては、すでに動いている。まだまだF1でやれるところを見てほしい」