イギリス『Autosport(オートスポーツ)』電子版は、ケータハムが今週末のF1第12戦ベルギーGPで、小林可夢偉の代わりに日本でもおなじみのアンドレ・ロッテラーを起用する可能性を伝えている。
F1コンストラクターズ世界選手権10位を目指すケータハムはスパ・フランコルシャンに向けて改良パーツを持ち込むとみられるが、この機会にドライバーも入れ替えて気分を新たに戦う考えだという。
ロッテラーはドイツ出身の32才。2003年から日本をベースにフォーミュラ・ニッポン(現スーパーフォーミュラ)やスーパーGTで活躍、2011年にはFニッポンのシリーズタイトルを獲得している。2012年からはアウディでWEC(世界耐久選手権)にも参戦中だ。
実績は十分だが、ロッテラーのF1転向には問題もある。第一に、F1のドライブに必要なスーパーライセンスが未取得であること。第二に、今週末はツインリンクもてぎのスーパーフォーミュラ第4戦とスケジュールが重なっていること。第三に、彼が最後にF1をテストしてから十年以上の月日が経っていることだ。
ケータハムとロッテラーの契約がまとまらない場合、チームは小林可夢偉とマーカス・エリクソンの現有ラインアップでベルギーGPに臨む見通しだ。