7月からケータハムの新チーム代表となったクリスチャン・アルバースが、シーズン後半にはノーズをこれまでのものから新しい形状のものへと変える可能性を否定しなかった。
先月、オーナー交代によって新たな管理体制が敷かれたケータハムでは、今季のF1カー改善を目指し、ノーズ形状の変更を行うのではないかとの報道が行われていた。
前オーナーのトニー・フェルナンデスによって設立されたケータハムはチーム設立以来今季で5年目を迎えているが、いまだに1ポイントも獲得できていない。今季はライバルのマルシャがF1モナコGPでチーム初となる2ポイントを獲得しており、ケータハムはチーム別ランキングでも最下位の11番手に沈んでいる。
だが、アルバースや、かつてフォース・インディアやHRTでチーム代表を務めていたコリン・コレスらによるケータハムの新首脳陣は、今季チーム別ランキングで10位となり、2,000万ドル(約20億5,000万円)の賞金を獲得することを目標に掲げている。
7月の報道では、スイスの中東系投資家集団だとされる謎に満ちたケータハムの新オーナーは、期に応じた開発推進を許可したとされ、ケータハムではケルンにあるトヨタの最新式の風洞設備に60パーセント縮尺モデルを持ち込んでテストを行うことになっていると伝えられていた。
そして今週、ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』は、来週末に開催されるベルギーGP(24日決勝)には、ケータハムはこれまでの独特な形状をしたノーズに変え、まったく新しいノーズを導入するようだと報じている。
イタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』も、ケータハムの新たなノーズは今季目覚ましい活躍を見せているウィリアムズのものと似た形になるだろうと書いた。
こうしたノーズに関する報道について質問を受けたアルバースは、「スパ・フランコルシャンで分かるよ」と答えたという。
さらにこれらのメディアは、これまで開発が遅れていたケータハムのF1カーは、ノーズに加え、フロア、サイドポッド、フロントおよびリアウイング、エンジンカバーなどが一新され、これまでよりも軽量化が図られた新バージョンのクルマになるだろうと報じている。