フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロが、現在の職位を退くかもしれないとの報道を否定した。
先週末、長くフェラーリ会長として常に表舞台にその姿を見せていたモンテゼモーロが、イタリアの航空会社であるアルタリアを率いるためにフェラーリを去る決断をしたようだとの報道が行われた。
アルタリア航空の現最高経営責任者であるガブリエレ・デル・トルキオは、先週『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』紙に対し、アブダビのエティハド航空による救済契約締結を受け、自らは現職を辞することになると語った。
今回アルタリア航空の株式のほぼ半数を買収して合併することになったエティハド航空は、フェラーリのスポンサーを務めたことも含め、F1とは強いつながりを持っている。
だが、スペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』は、モンテゼモーロが「家族の次には、フェラーリ以外に大事なものなどない」と語り、このうわさを否定したと報道。
しかし、同紙では、今回のアルタリアとエティハドの合併においてはモンテゼモーロがその仲介に一役買っており、フェラーリにおける責務の「妨げ」とならない限りにおいて、非常勤取締役として経営に参画する可能性は否定しなかったと伝えている。