7度のF1世界王者ミハエル・シューマッハのマネージャーとして手数料で大いに儲け、「ミスター20%」の異名を取ったウィリ・ウェバー。その彼が、最近のF1を嘆いている。
「F1が落ちぶれたのは、いくつもの理由がある」と、6日(水)付の『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』最新号で語るウェバー。
移り変わりの早い世の中で人気が下降気味のF1について質問されたウェバーは、次のように答えている。「魚というのは頭から腐るものだ」
「新規メディアから置いてきぼりを食らうとは、バーニー・エクレストンもえらく衰えたね。それにFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長ときたら、まるで押しが弱い」
ウェバーは最近のF1ドライバーたちも、やり玉に挙げる。
「近ごろ無線で文句ばかりたれている腰抜けなど、誰が見たがるものか」と、ウェバー。
「ミハエル・シューマッハ、アイルトン・セナ、ジャック・ビルヌーブのようなドライバーは、もはや存在しない。彼らは無線で不平をいわず、コース上で答えを出したものだ」
これではファンがテレビのスイッチを切るのも無理はないと、ウェバーはいう。
「マシンだって見てくれが悪いし、音も聴こえやしない。これでは、今の若者たちがビデオゲームで自分の世界を創造したがるはずだ」