F1チーム代表たちは、追ってまた日程が再調整されるまで、新たに設けられたF1の「人気回復ワーキンググループ」の会議をキャンセルしたようだ。
この会議は、最近下降線をたどっているF1の人気を復活させるためにF1の見せ場をもっと増やす方法などについての検討を行うことを目的とするものだ。
本来は先週の木曜日(7月31日)に開催が予定されていたが、最近自転車で転んでケガをし、その後体調を崩したメルセデスAMGのトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)が入院することになったためにキャンセルされていた。
さらに、このグループの中心人物のひとりであるフォース・インディアのオーナーであるビジェイ・マリヤもインドで納税義務違反に問われた裁判に出廷しなくてはならない状況にあったことや、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンも、ミュンヘンにおいて贈賄容疑の裁判を1億ドル(約103億円)で和解するために多忙をきわめていたことも開催に向けての障害となっていたようだ。
フェラーリの新チーム代表であるマルコ・マティアッチや、とかく批判の多いことでも知られるフラビオ・ブリアトーレもかかわっているこの会議は、土曜日(8月2日)に日程変更するという調整が行われたものと考えられていた。
だが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーがガールフレンドであり元スパイス・ガールズのメンバーとして知られるジェリ・ハリウェルとともにすでにイタリアで休暇に入ったこともあり、F1の「夏休み」の間には開催しないことになったと伝えている。
「今後、スパ(ベルギーGP/8月24日決勝)の前週か、あるいはスパとモンツァ(イタリアGP/9月7日決勝)の間に会合を持ちたいと希望している」と記者のミハエル・シュミットは書いている。
シュミットは、この会議の緊急性がハンガリーGP(第11戦)の後で少し弱まったと考えられているのかもしれないと考えているようだ。ハンガリーGPは、開始から終盤に至るまで多くのバトルが展開されるスリリングなレースとなっていた。
「人はさまざまな非難をすることはできるが、レースはそれほど退屈なものではない」とシュミットは付け加えている。