元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンが、16歳となる息子のマックスが、トロロッソのシートを獲得することになるかもしれないと認めた。
今年、カートからF1の下位カテゴリーのひとつであるF3に彗星(すいせい)のごとく駆け上ったマックスについては、F1関係者からも大きな関心が寄せられている。そして、すでにメルセデスAMGの育成ドライバーとして契約を済ませたようだとの報道も行われていた。
だが、先週レッドブルリンクでヨーロッパF3選手権のレースが開催された際、レッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコとフェルスタッペン親子が新たに話し合いの場を設けていた。
マルコはそこで、マックスに対してレッドブルのジュニアプログラムで何年かを過ごすのではなく、2015年にトロロッソから正ドライバーとしてF1デビューさせることを提案したと伝えられている。
2003年にミナルディでドライブしたのを最後にF1レースからは遠のいていた42歳のヨスは、母国オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』に次のように語った。
「彼(マルコ)はマックスのファンなんだ。我々としては、それはうれしいことだね」
ヨスはマルコとの会話の内容を詳しく語ろうとはしなかった。だが、息子のマックスにとって、F3から一気にF1へ飛び級で昇格するというのは「ひとつの選択肢」として考えられるかもしれないと認めている。
17歳でF1にデビューするのは若すぎるとは思わないかと尋ねられたヨスは次のように答えた。
「マックスに関しては絶対そんなことはないよ。彼はすでにかなり成熟しているからね」
「我々は今いい状況にある。だが、何が正しい判断なのかというのは難しい問題でもあるね。これからこういう列車に飛び乗るチャンスがどれだけあるかは分からないだろう?」
さらに、トロロッソからF1デビューするのではないかとのうわさについての質問を向けられたヨスは次のように答えた。
「もちろん、それは耳にしているよ。ヘルムートはマックスのためにそこまでするつもりなのかもしれないね」
「少なくとも、レッドブルが望んでいることは分かっている。だが、まだ何も決めていないんだ」とヨスは付け加えた。