ティモ・グロックは、F1復帰の考えを捨てたことを明らかにした。
所属していたトヨタF1が撤退、しかしながらグロックは、その才能を買われてバージン(現マルシャ)で三年を過ごしたのち、昨年、BMWワークスに誘われ、ツーリングカーの最高峰DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に転向した。
グロックは、いま32才。ドイツ『DPA通信』のインタビューに答え、F1復帰を目的とする活動は考えていないと次のように語っている。
「今の状況だと、ドライバーに給料を払えるチームが3つあるいは4つしかないのは明らかだ」
「残りのチームは、ドライバーがいくら持参金を持ってくるかで血まなこさ。F1は、そんなものが目当てで行うスポーツだろうか。僕にはそう思えない」
「だから今はF1に将来を見いだせないんだ。考えるだけ時間のムダさ」と、グロック。
BMWでDTMを戦うことで彼は満足なのだ。
「DTMで大いに楽しませてもらっているので、僕はハッピーだ。このまま、あと数年続けたっていい」と語るグロックだった。