昨年末のスキー事故によるこん睡状態から目覚め、現在はスイスでリハビリ治療を受けているミハエル・シューマッハだが、メルセデスではシューマッハがそういう状態に陥っているにもかかわらず、スポンサー契約はこれまで通り継続するとしている。
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まだシューマッハがグルノーブルの病院の集中治療室にいた6月、シューマッハの個人的なスポンサーであったミネラルウォーターで知られるドイツのロスバッハーは、これまで締結していた広告契約を解除することを明らかにしていた。
だが、メルセデスの親会社であるダイムラーのディーター・ツェッチェ会長は、現在のシューマッハとの契約については今後も継続すると語った。かつて7度F1チャンピオンに輝き、一度はF1を引退したシューマッハだが、再び2010年から3年間メルセデスAMGのドライバーを務め、2度目の引退後はメルセデス・ベンツのブランドアンバサダーとなっている。
ツェッチェは、『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』紙に対し、シューマッハの状態が改善されつつあると報じられたことに言及しながら、次のように語った。
「経過が良好だと聞いて喜んでいるし、その状態が継続することを強く願っているよ」
ツェッチェは、現在シューマッハとの間に結ばれているブランドアンバサダー契約に関して質問を受けると次のように答えた。
「契約に関して、何か変更しようなどと考えたこともないよ」
ツェッチェ自身は、昨年末のスキー事故以来、グルノーブルの病院や現在入院しているローザンヌの病院にもシューマッハを見舞いに行ったことはないと語り、それはシューマッハの家族のプライバシーを「最大限に尊重」しているためだと付け加えている。