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どうするアロンソ?33才の夏

2014年08月01日(金)12:03 pm

「シリーシーズン」と呼ばれるF1ドライバー移籍市場でソーシャルメディアを利用するのは、果たして利口な手だろうか。

7月29日(火)に33才となったフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)。祝福コメントで、いの一番に目立ったのがマクラーレンだ。

フェラーリに在籍して5年、アロンソはすっかりF1世界タイトルから縁遠くなった。不満を抱えているのは間違いなく、チーム移籍も視野に入れているはずだ、また、マクラーレンとワークス契約を結んで来季から同チームにエンジン供給を行うホンダは、是が非でもトップドライバーを欲しいところだろう。

「@alo_oficial(アロンソのツイッターアカウント)、誕生日おめでとう」と、画像付きでつぶやいたマクラーレン。その中身は「2007年F1フランスGPの舞台マニクールで、MP4-22を全開走行するアロンソ」だ。

スペインの日刊紙『Marca(マルカ)』のミゲル・サンツ記者は、次のようにコメントする。「マクラーレンもホンダも執念深くトライしているといえなくもない」

「彼らが大っぴらにアロンソにちょっかいを出すのは、これで今年2回めだ。何ごとにも細かいF1で見せた大胆な振る舞いは、決して偶然の産物ではない」と、サンツ記者。初めても同じくツイッターで、このとき添付したのはチームのボス、ロン・デニスと笑顔のアロンソのツーショットだった。

つぶやきの後、チーム関係者はその意図をごまかしていたが、アロンソが移籍市場に打って出たらマクラーレンが追い回すのは明らかである。

アロンソの誕生日に合わせ、フェラーリでは『Sky Italia(スカイ・イタリア)』と共同でお祝いビデオを制作。「彼(アロンソ)が、F1最長の歴史を持つチームで、これまで過ごしてきた年月で最良のひと時」を特集している。

「過去4年半、いいことも悪いこともあった。特別な人と数多く接してきたフェラーリの中でも、最高の才能にして真のチームプレーヤーがフェルナンドだ」

『Marca(マルカ)』はアロンソの元マネージャー、アドリアン・カンポスのこんなことばを引用している。「フェラーリで最高の存在、それがフェルナンドさ。フェラーリにとってフェルナンドは、ほぼ全てといってもいい」

「彼は(アイルトン)セナに匹敵する、近年もっとも完成されたドライバーだ」

そんなアロンソだが、いま最強のメルセデスAMGは当分、席が空きそうにないし、レッドブルは非力なエンジンに苦しんでいる。アロンソにとって現在、最良の選択は、おそらくフェラーリに残ることだ。

F1テレビ解説者のマルク・スレールは、今季のドライバー移籍市場についてドイツ『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語っている。「私の目に、アロンソはフェラーリで自信を失ったようにみえる」

「アロンソがマクラーレン・ホンダに移るとしたら、彼らが2015年に勝利可能なマシンを保証できる場合だけだ。結局は大山鳴動(たいざんめいどう)してネズミ一匹みたいな気がするね」というスレールだった。

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