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ライコネン「フェラーリは弱点を改善することが必要」

2014年07月27日(日)19:06 pm

26日(土)にハンガロリンクで行われたF1ハンガリーGP予選で、チームの大失敗によりQ1敗退という結果に終わったキミ・ライコネン(フェラーリ)が、フェラーリはその弱点を改善すべきだと主張した。

■【結果】F1ハンガリーGP予選 Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

今シーズンはここまで苦戦が続いていたライコネンだが、ハンガロリンクでは予選を迎えるまではこれまでになく調子に乗ることができており、本人としても予選Q3進出はおろか、かなりいいグリッドを得られるという感触を持っていたはずだ。

だが、明らかに戦略を誤ったことにより、Q1で敗退し、フェラーリの育成ドライバーであるジュール・ビアンキが駆るマルシャにも先行を許すこととなってしまった。決勝ではケビン・マグヌッセン(マクラーレン)が降格することによってひとつグリッドは繰り上がるものの、16番手という苦しい位置からのスタートになる。

■作戦に疑問を感じていたライコネン
「予定では(タイムアタックに)出て行くことになっていたんだ」と記者たちに語ったライコネンは、次のように続けた。

「だけどチームが、いや、君は大丈夫だ、出て行く必要はないよ、と言ったんだ」

「僕は何度も聞き返したよ。でも彼らは、必要ないと言うだけだった。そして、最終的にこういう結果になったというわけだ」

そのときのチームの判断に不満と怒りを感じていることは疑う余地もないライコネンは、次のように続けた。

「叫んでも仕方ないよ。ミスはもう起きてしまったんだ」

「僕もこれまでにはミスを犯したし、これからだって犯すだろう。人間なら誰でもミスを犯すものだ。でも、改善するために変えていかなければならないこともある」

そう語ったライコネンは、さらに次のように続けた。

■今回のことはフェラーリのシステム上の弱点
「F1チームとして、フェラーリとして、僕たちはこんなことをしてはならないんだ。今年が初めての新人ばかりというわけじゃないんだからね」

「僕たちが改善しなくてはならないのは間違いないし、違うやり方を取りいれなくてはならないよ。こういうことはシステム上の弱点だからね」

今季苦戦が続いていることはライコネンの立場や評判を傷つけるものとなっているが、ライコネンは26日(土)に次のように語った。

「僕は一冬を越したら突然ラップタイムが数秒遅くなったというわけじゃないよ」

「つまり、僕にとってすべてを正しい形にできるかどうかってことなんだ」

■それでもフェラーリを信頼している
今回のつまずきは、ライコネンとフェラーリにとっては間の悪いタイミングで訪れたことになるかもしれない。共に今季苦戦を強いられているライコネンとフェラーリだが、契約上は2015年まで共に戦うことになっている。ハンガリーGP予選で起きた作戦ミスは、ライコネンの将来に影響を及ぼすことになるのだろうか?

その問いに、ライコネンは次のように答えた。

「それが僕の決断に影響を与えることはないよ。僕には契約があるし、フェラーリを全面的に信じている。僕は彼らとともにいくつもの勝利や成功を味わってきたんだからね」

「さっきも言ったように、僕はチームを信頼している。でも、変化と改善が必要だよ。それは僕たちがチームとして、グループとして、フェラーリとして一緒に取り組むことによってしか実現できないことなんだ」とライコネンは付け加えた。

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