NEXT...F1開催スケジュール

裏目に出たメルセデスAMGの「チーム強化活動」

2014年07月24日(木)18:02 pm

メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフがサイクリング中の事故で骨折を負ったというニュースが報じられたが、このときにルイス・ハミルトンの担当エンジニアも肋骨(ろっこつ)を折っていたことが明らかとなった。

チームメンバーらとともに22日(火)にドナウ川に沿ってサイクリングを行っていたヴォルフは、メンバーの自転車が玉突き状態となって転倒した際に、右の肩から手首にかけて4か所も骨折するという重傷を負っていた。

『Bild(ビルト)』紙によれば、このとき脳震とうも起こしていたヴォルフは、チタニウム製のネジで骨を固定するための手術を受けた後、ウイーンのローレンツ・ボーラー病院から、直接F1ハンガリーGP(27日決勝)が行われるブダペストへ向かうことになったという。

「頭から地面に落ちて大きな衝撃を受けたよ。ヘルメットは前の部分が2つに割れてしまっていた」

事故当時のことをそう語ったヴォルフは、「私は非常に幸運だったよ」と付け加えた。

だが、もっと幸運だったのは一緒に走っていた技術部門エグゼクティブディレクターのパディ・ロウのほうだ。ロウは切り傷と打撲を負ったものの、それ以外は無傷だったことが明らかにされている。

「パディ・ロウと誰かがぶつかり、そこに時速40kmくらいでみんなが突っ込んでしまったんだ」とヴォルフは説明している。

ハミルトンのクルマを担当する有名なエンジニアであるジョック・クリアも、その事故で肋骨を3本折ったと伝えられている。

今回のサイクリングツアーは「チーム強化」を目的とした活動だったというが、思わぬ結末が待ち構えていたわけだ。

「来年は、代わりにバックギャモン(ボードゲーム)の試合でもやることになるだろうね」とヴォルフは笑った。

幸いなことに、ドライバーのハミルトンとニコ・ロズベルグはこのサイクリングツアーには参加していなかった。『Bild(ビルト)』によれば、ハミルトンはドイツGP(第10戦)予選でのクラッシュによる首の痛みがひかないため静養を続けており、ロズベルグもけがをする危険がある活動への参加は控えていたという。

その代わりに、やはりチーム強化活動の一環として、ドライバーたちは非常勤会長であるニキ・ラウダとともにウイーンで夕食を共にしたという。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック