レッドブルと、エンジンサプライヤーであるルノーとの関係がこれまでよりも安定したものとなってきているようだ。
■【ドイツGP後】F1ポイントランキング(ドライバーズ/チーム)
数週間前までは、今季から導入された新V6ターボエンジンの開発競争に出遅れたルノーは、これまで共に4年連続でF1タイトルを獲得してきたレッドブルから見切りをつけられてしまうのではないかとの憶測もささやかれていた。
だが、その後ルノーには変化が訪れた。
ケータハムが新オーナーに身売りされたのを機に、それまでチーム代表を務めていたシリル・アビテブールが古巣であるルノーに復帰。そしてそれまでルノーのF1エンジン部門であるルノー・スポールF1の社長を務めていたジャン・ミシェル・ジャリニエが離脱し、その体制に大きな変化が生じている。
「ルノーには、現在の状況を好転させたいという欲求があった」と、ルノーのシャツを身にまとったアビテブールはホッケンハイムで語った。
そしてパドックでささやかれているうわさによれば、復帰したアビテブールだけがルノーのニューフェースではないとも言われている。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーも最近のルノーの動きには、明らかに満足しているようだ。
「管理部門の体制変更は非常に前向きなことだ。彼らは問題があるという事実を受け入れているし、メルセデスとの差を確実に詰めるための変化をもたらそうとしている」
「それには時間もかかるだろう。だが、今は正しい姿勢を取ってくれることで、我々は進歩していけるはずだ」
そう語ったホーナーは、次のように付け加えた。
「まだ非常に小さな進展しかできていないが、今後も取り組み続ける必要がある」