F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、開催が不安視されているロシア初のF1レースについて、契約を尊重し、予定通り開催すると述べた。
ウクライナで起きたマレーシア航空MH17便の撃墜事件を受け、今年10月にソチで初開催が予定されているF1ロシアGP(10月12日決勝)の実施を危ぶむ声が一段と強まっていた。
『Daily Mail(デイリー・メール)』は、メルセデスAMGとしては、ロシア連邦大統領であるウラジーミル・プーチンと非常に密接な関係を持つイベントへ参加することには非公式ながら「不安を隠せない」状況だと報じている。メルセデスAMGのタイトルスポンサーであるマレーシアのペトロナスは、犠牲となった298名の家族のために基金を設立するなどの動きに出ている。
だが、今年の初め、プーチンの同性愛者政策に関する発言に対して「大きな称賛」を送ると語り、物議をかもしたこともあったエクレストンは、ロシアGPに関して「開催することに何の問題もない」と主張。
「我々は政治的なことには関与しない。我々には彼らとの契約があるんだ。我々はそれを100%尊重するし、プーチン氏も同様だと確信している。彼は常に大きな支援をしてきてくれている」とエクレストンは述べた。
『Daily Mail(デイリー・メール)』は、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の広報担当者が、連盟としては「状況に目を光らせて」はいるものの、「政治とスポーツを混同することは避けたい」と語ったと伝えている。