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空席の目立つドイツGP、F1の危機を象徴?

2014年07月20日(日)7:20 am

F1ドイツGP(20日決勝)初日はスタンドの空席が目立ち、メルセデスAMGの非常勤会長ニキ・ラウダは危機感を募らせている。

ドイツGPを開催しているホッケンハイムは、現チャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)の故郷から40kmほどの距離にあり、また今年はメルセデスAMGが圧倒的に強く、ドイツ人のニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)がポイントでトップに立っている。

メルセデスAMGビジネス部門のエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフも「満足ではない」と認めている。

「この現象を分析しなければ。週末も今のような状況が続くとしたら、考える必要がある」

ラウダは、「F1は大きな文化的変化に直面している」と『Die Welt(ディー・ヴェルト)』紙に語っている。

「視聴者は、以前とは違う方法でスポーツを見たがっている。新しいコミュニケーションの方法が急速に成長しているからだ」

「当然、現代の若者にはほかに優先事項がある。世界のあらゆるものが変わっているというのに、F1だけが昔のままだ」

ラウダは、複雑なルールが大きな問題だと考える一方、F1最高責任者のバーニー・エクレストンが従来のテレビ放送に頑固にこだわっていることも問題だとしている。

「若者は、太陽が輝いている日曜日に家にいて、居間で父親と2時間も座っていたいとは思わない」

「問題は、今はほかに選択肢がないことだ。ビーチに座ってスマートフォンでレースのハイライトを見るようなことができない」

またラウダは、現在のドライバーには昔のような「カリスマ性」がないことも問題視している。

「今の世代のドライバーには、レーシングスーツを着ていなければ気づかずに通り過ぎてしまうような者もいる」

「現在の“F1システム”は、管理や監視、規制するものだ。だがもう一度、お役人ではなく、ドライバーたちを前面に出さなければ」

「こんなふうに続けていたら、もう誰もF1など気にしなくなってしまう。その時は目の前に迫っている」

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