2014年F1で敵なしの強さを見せるメルセデスAMGのチーム内では、ドライバーどうしの心理戦が続いている。
昨年まで4年連続でチャンピオン争いをしてきたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、心理戦は「とても重要」だと話している。
「なぜって、ものすごい接戦だからだ」
現在ドライバーズランキングのトップはメルセデスAMGのニコ・ロズベルグで、4ポイント差でチームメートのルイス・ハミルトンが追う。
F1ドイツGP(20日決勝)初日のフリー走行後、ロズベルグはハミルトンへのいらだちを口にした。
フリー走行中にピットインしたロズベルグは、先に入っていたハミルトンがどくのを待たなければならず、その間にオーバーヒートしたブレーキから煙が出る事態になったためだ。
「親愛なるチームメート殿は、何の前触れもなくピットインすることに決めたんだ」とロズベルグ。「それで、みんながちょっとした混乱に陥った」
元F1チャンピオンのケケ・ロズベルグの息子で、モナコ育ちのロズベルグについて、ハミルトンは以前、自分のほうがハングリーだと話していた。
これについてロズベルグは今週、F1公式サイトのインタビューにこう語っている。
「確かに、こんなふうに育った僕はすごく恵まれている」
「でも、忘れちゃいけないよ。ルイスは12歳からマクラーレンのドライバーだったんだ。それって大したもんだよ!」
母国ドイツGPを前にモナコで結婚したロズベルグだが、同じ建物に住むハミルトンは招待しなかった。
ハミルトンは「コース上では結婚祝いをあげたりしないよ」と話していたとドイツの『Bild(ビルト)』紙が伝えている。