全チームがFRIC(フロント・アンド・リア・インターコネクテッド)方式のサスペンションを使用せずに走行しているF1ドイツGP(20日決勝)だが、メルセデスAMGが最速であることに変わりはなさそうだ。
FRICは前後左右、四辺を油圧装置でつないだサスペンションで、禁止の影響を最も受けるのはメルセデスAMGではないかという見方もあった。
ドイツGP初日のフリー走行2回目では、レッドブルのダニエル・リカルドがメルセデスAMGと0.1秒差に迫る3番手につけた。
「長い間で差が一番小さい感じだね」というリカルドのコメントをスペインの『Marca(マルカ)』紙が伝えている。
しかし、今季メルセデスAMGが見せている圧倒的な速さの秘密は、FRICシステムだけではない。
「マルシャがポールになることはない」とフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は冗談を飛ばしている。
「僕たちは今も速いみたいだ。それが一番大事なことだよ」と話していたメルセデスAMGのニコ・ロズベルグは、翌2日目のフリー走行3回目で再び後続を大きく引き離す好タイムを出している。