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チタニウム製スキッド導入は火花が第一の目的ではないとFIA

2014年07月15日(火)18:47 pm

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が、来シーズンからF1カーの底部に装着を義務付けるチタニウム製のスキッドブロックパーツは、単に火花を飛ばすためだけのものではないと主張している。

先月行われたF1オーストリアGP(第8戦)の金曜フリー走行において、2台のF1カーのスキッドブロックにチタニウム製のパーツを装着してテストが行われていた。そして、このほどFIAでは2015年からそれを導入することを明らかにした。

そのチタニウム製パーツを装着する唯一の理由は、80年代のF1のように火花を散らしながら走行させることで、F1レースの見た目の印象をよりよくするためだと報じられていた。

だが、これに関してはF1がその見せ場を増やすために、あまりにもたくさんの「人為的な」ルールを導入し過ぎるとの批判を呼んでいた。しかし、FIAは、今回導入が決まった新しいルールは、「スキッドブロックに、より軽い素材がよりよく含まれること」を確実にするためのものだと主張している。

FIAのF1競技委員長であるチャーリー・ホワイティングは、次のように語った。

「これまでのスキッドは重金属で造られており、摩耗に非常に強かったから、彼ら(F1チーム)は、厚板の厚さが計測される部分の周囲にそのスキッドを配していた」

「この金属は非常に重いものであり、もしもその一部が外れてしまった場合は非常に危険なことになる。以前、スパ(ベルギーGPが開催されるスパ・フランコルシャン・サーキット)において2つのパンクがあった。それは縁石部分にこの金属の破片が落ちていたためであり、それが損傷の原因となっていたんだ」

ホワイティングは、それゆえFIAでは安全措置の一環として来季からチタニウム製とすることを義務付けることになったものだと説明。

「次に」とホワイティングは続けた。

「チタニウムは、現在使用されている金属よりも2倍から2.5倍ほど速く摩耗が進んでしまう。そのため、F1カーはこれまでよりも少し車高を上げることでこの摩耗に対応しなくてはならないし、チームとしても昔のようにそれで路面をひっかきながら走らせるようなことはできないだろう」

「3つ目の効果として、火花ももっと見られるようになるはずだ。それによって見た目も少しよくなると考える人たちもいるがね」、とホワイティングは結んでいる。

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