F1公式タイヤサプライヤーであるピレリのポール・ヘンベリー(モータースポーツ責任者)が、18インチタイヤを2016年までに準備することも可能だと語った。
ピレリは、先週シルバーストンで行われたF1公式シーズン中テストにおいて、ロータスの協力のもとに試作品の18インチ扁平(へんぺい)タイヤのテストを行っていた。
現在のF1のルールでは、13インチのタイヤを用いなくてはならないことがレギュレーションで決まっている。だが、見た目の問題や、F1も現代の技術の流れに合わせるべきだとの声もあり、より大径ホイールを用いた低扁平(へんぺい)率タイヤの導入も検討され始めている。
だが、先週の時点では、18インチタイヤは少なくとも2017年まではF1に導入されることはないだろうと報道されていた。
事実、ヘンベリーも現在の13インチタイヤのほうが弾性もあって扱いやすいため、低扁平(へんぺい)率のタイヤの開発はより難しいものとなるだろうと認め、ロシアの『f1news.ru』に次のように述べていた。
「FIA(F1統括団体である国際自動車連盟)は2017年シーズンを前提としているし、今年中にその決定が行われるだろうと思っている」
「時間的には、それが現実的だ。だが、もしチームが望み、我々がそれに向けて努力をすれば、2016年からこの(18インチ)タイヤを導入することもできるだろう」
「我々は18インチと19インチのタイヤをGP2のクルマで走らせることにしている」
と今後もテストを継続していくことを明らかとしたヘンベリーは、「だが、まだ多くの調査が必要となるがね」と付け加えた。