エンジン供給会社として2015年にF1復帰するホンダは、メルセデス・ベンツと関係を持っていた企業の手を借りることが明らかになった。
F1エンジンは今年、V8自然吸気からV6ターボに大転換。複数のチームにエンジンを供給しているルノーとフェラーリはいずれも、過給器ユニットの設計について外部の供給会社に助けを求めた。
ルノーはオーストリアの会社AFCパンクルと提携する一方、フェラーリはハネウェルに過給器を特注している。
その反面、今季F1で圧倒的なメルセデス・ベンツは、ターボの設計と製造を自分たちで行う。
来季のF1でマクラーレンにエンジンをワークス供給するホンダだが、彼らは、ルノーやフェラーリの開発スタイルを踏襲する。
ドイツ『Speedweek(スピードウィーク)』やイタリアの複数メディアによると、ホンダのターボは東京を拠点とするIHIが製作する。
かつて石川島播磨重工業の社名だったIHIは、メルセデス・ベンツの親会社ダイムラーと繋がりのあった企業だ。2001年、両社は独ハイデルベルクに過給器ユニットの設計と製造を行う共同企業体ICSIを設立している。
昨年IHIはダイムラーの出資分を買い取り、ICSIを100%の子会社とした。