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2015年のフェラーリ入りは計画にはないとビアンキ

2014年07月10日(木)18:47 pm

9日(水)にシルバーストン・サーキットで行われたF1公式シーズン中テストで、フェラーリの今季型F1カーをドライブしたジュール・ビアンキ(マルシャ)は、慣れないクルマにもかかわらず全体での最速ライムを出してみせ、自分にフェラーリのドライバーを務める力があることを誇示してみせた。

先週末に開催されたF1イギリスGP(第9戦)の決勝で、キミ・ライコネン(フェラーリ)が高速でガードレールにクラッシュ。フェラーリでは、大事をとってライコネンの代わりにフェラーリ育成ドライバーであり、現在はマルシャのドライバーを務めるビアンキを急きょテストに起用していた。

そして、そのビアンキは、フェルナンド・アロンソが先週末のレースでドライブしたフェラーリのF14 Tのステアリングを握り、印象的な走りをしてみせた。事実、ビアンキが9日(水)に出したベストタイム1分35秒2は、ライコネンが先週末のフリー走行で出したタイムを1秒も上回るものだった。

育成ドライバーとして、フェラーリの将来を担う期待がもたれているのは明らかなビアンキだが、テストで出したタイムについて自慢することはなく、レース週末とテスト日では風の状態が違っていたことが作用したものだと控えめに語ると、次のように続けた。

「でも、いいラップタイムが出せて、一貫した走りができるのはいい気分だよ」

「もちろん、いい仕事ができ、いいタイムを刻むことができるほうがいいのは間違いないけどね」

今季はモナコGPでマルシャにチーム創設以来初めてとなるポイントをもたらすなど、その力量を示しているビアンキ。だが、ライコネンが2015年までフェラーリと契約している以上、一気に来年フェラーリのシートを獲得するというわけにもいかないだろう。ビアンキ自身も、フェラーリのシート獲得は「来年の計画には入っていない」と認めている。

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