ジェンソン・バトン(マクラーレン)は、2015年にもマクラーレンで走ることができるという自信を持っているようだ。
■【写真】ジェンソン・バトン(マクラーレン)/F1イギリスGP
バトンにとって母国レースとなるF1イギリスGP(第9戦)を前に、マクラーレン・グループの最高経営責任者であるロン・デニスが、現役ドライバーの中では最多F1出走数を誇るバトンに対し、公然と「もっと努力すべきだ」と語っていた。
デニスのそのコメントは、すでに彼がバトンに対し、今季一杯で満了となる現在の契約を更新するつもりがないと伝えたのではないかとの憶測を呼ぶこととなった。だが、マクラーレンの広報担当者は後にそのうわさを否定している。
今回の一件で、バトンとデニスの関係がぎくしゃくするものとなったのは間違いないだろう。だが、34歳のバトンは、イギリスGP後に次のように語った。
「僕たちはお互いに理解しているよ。僕は自分のF1での将来に不安を抱えたりしていないし、そうする理由もないしね」
2009年のF1チャンピオンであるバトンは、さらに次のように続けた。
「僕はF1チャンピオンなんだ。これまでに15のグランプリで優勝しているし、今だって絶好調さ。来年、僕がここにいない理由なんてないよ」
バトンも、そのデニスのコメントのことを耳にし、そしてそれが実際に紙面をにぎわせているのを見たときには「うわぁ」と驚いたことを認めつつも、次のように続けた。
「僕たちは予選の後でそのことを冗談のネタにしていたよ」
イギリスGP予選で、バトンは今季の予選最上位となる3番手となっていた。
「彼(デニス)が、ほら、コメントが効いただろうって言ったんだ。僕たちは笑ったよ」
「ロンはもちろん一緒に現場にいる。僕たちは誰もがとてもうまく一緒に仕事をしているよ。そういう風には見えていなかったかもしれないけれどね」、とバトンは付け加えた。