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大規模リストラを示唆したケータハムの新責任者。小林可夢偉との契約も再考察中と発言

2014年07月08日(火)19:49 pm

新オーナーによって買収されたケータハムだが、どうやら今回の体制変更で多くのスタッフが職を失うことになりそうだ。新たにケータハムの「アドバイザー」となった元HRTチーム代表のコリン・コレスが認めた。

■【写真】小林可夢偉(ケータハム)/F1イギリスGP

いまだに謎に包まれたスイスに拠点を置いて活動しているという中東系投資家集団によって買収されたケータハムに乗り込んだコレスは、かつてミナルディなどでドライバーを務めていたクリスチャン・アルバースを新チーム代表に指名し、前戦F1イギリスGP(第9戦)から、新たな管理体制でのチーム運営がスタートしていた。

コレスは、『Reuters(ロイター通信)』に対し大規模なリストラが行われることを示唆し、次のように語った。

「私は300人が職を失うことになるより、200人に安定した職を与えるほうがよいと思っている」

「時には、歓迎されない決定を行うしかないものだ」

シルバーストンで行われたイギリスGPの間に、すでにケータハムのクルマからこれまでのスポンサーであったゼネラル・エレクトリックのロゴが消えていたと報じられている。

そして、決勝日には、ケータハムF1チームの創設者であり、前オーナーであったトニー・フェルナンデスによって持ち込まれていたことが明らかだったスポンサー、エアバスのロゴも黒く塗りつぶされていた。

だが、コレスはケータハムがこれからさらに苦境に陥るのではないかとの懸念を否定するとともに、これまでのフェルナンデスによるチーム運営は実際のところ「でたらめ」な状態だったと主張した。

コレスはさらに、現在のドライバーである小林可夢偉とマーカス・エリクソンの契約についても今再考察を行っていると次のように続けた。

「パフォーマンスの観点から、我々としてはこれも検討しなくてはならない。そして、今すでに検討に入っているところだ」

コレスが運営するドイツに本部を置く自動車レース会社は、いまだにフォルツァ・ロッサと呼ばれるルーマニアのF1プロジェクトともかかわりを持っているようだ。フォルツァ・ロッサは、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)からのF1参入許可が下りるのを待っている状態だ。

しかし、ルーマニア出身のコレスは、単にその施設を利用し、フォルツァ・ロッサに改名するためにケータハムが買収されたのではないと否定し、次のように語った。

「この組織(ケータハム)が(F1への)参戦資格を有しているのであり、それを転移することはできないんだ。もしこの組織が存在できなくなれば、参戦資格も失われてしまうんだよ」

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