ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が母国グランプリを制し、選手権トップとの差を29ポイントから一気に4ポイントへと縮め、チャンピオン争いは振り出しに戻った。
土曜日の予選でポールポジションの可能性があったラップを自らの判断で諦めて下位に沈んだハミルトンは、これ以上無いという位落ち込んでいた。
しかしレースでは、トップを走るチームメイトのニコ・ロズベルグを猛然と追い上げ、ロズベルグがギアボックスの問題を抱えてリタイアすると、そのまま勝利を手にした。
レース後、母国のファンの前で喜びを露わにしたハミルトンは、「チームメイトがリタイアするのは見たくないけど、僕にはこの結果が本当に必要だった」と語った。
不本意なトップ走行中のリタイアとなってしまったロズベルグは、チームに努力を促している。
ドイツのテレビ局『RTL』のインタビューで、「僕らのクルマは完全に他を圧倒しているけど、信頼性も同じ位重要なんだ」と話している。
チーム代表のトト・ヴォルフは、ハミルトンもテクニカルトラブルで優勝を逃した事があるため、今日の祝勝が妬まれる事はないだろうと考えている。
「今日はルイスの日だ、そして選手権はまた振り出しに戻ったんだ」
「今後どういう展開になっても、シーズン中はずっと競い合わせるよ」