F1第9戦イギリスGPで4戦ぶりの優勝を果たしたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、再び自信を取り戻している。
■【写真】ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)/F1イギリスGP
ランキングで首位を守るチームメートのニコ・ロズベルグがギアボックストラブルでリタイアしたため、2人の差は29ポイントから一気に4ポイントに縮まった。
ハミルトンは、ロズベルグにトラブルが出なくても倒すことができたと話す。
「ニコに比べてペースが良いという手応えがあったんだ」とハミルトン。「これまでにない勢いで彼を追い詰めていた」
「正直、彼のリタイアについては特に何も感じない」
このところリタイアやミスが続いていたハミルトンだが、すっかり自信を取り戻したようだ。
「シーズン残りに向けて、もう一度集中することができそうだ」
次のドイツGP(20日決勝)はロズベルグの母国グランプリだが、それにも負けないとハミルトンは話す。
「ニコの母国グランプリなのは知っているけれど、僕たちイギリス人ドライバーがここでもらえる応援に比べれば、8分の1にも届かないよ」
優勝を決めたあと、ハミルトンは母国イギリスのファンの前でドーナツターンを披露した。
「ギアボックスに何事もなかったことを祈るよ」とハミルトンは笑顔で語っている。
■優勝トロフィーより黄金のトロフィー
優勝後のもう1つの話題がトロフィーだった。ハミルトンは、イギリスGPのスポンサーであるサンタンデール銀行をテーマにしたトロフィーを表彰台で受け取ったが、すぐに壊れてしまった。
「黄金のトロフィーはどこさ?」
「(これは)プラスチックだ」とハミルトン。「せいぜい10ポンド(約1700円)だよ!」
実は、伝統のRAC(王立自動車クラブ)のトロフィーは、厳重な警備の元に保管されていた。その後ハミルトンは、記念撮影のために短時間だけこのトロフィーの所有者になった。
「こっちのほうがはるかにいいよ。本物のトロフィーだ、そうだろう?」とハミルトンは満面の笑みを見せていた。