小林可夢偉が所属するケータハムのチームオーナーが変わってわずか数日だが、これから変化が訪れることになりそうだ。
F1第9戦イギリスGP直前にオーナーが変わったケータハムでは、チーム代表も新たに元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースが就任した。
ドライバーについても交代のうわさが出ている。
その1人が、チーム代表のアルバースと同じオランダ人のロビン・フラインス。
もう1人うわさに挙がっているのが、レッドブルの育成ドライバーであるカルロス・サインツJr.だ。2015年からルノーエンジンを使うのはレッドブル、トロロッソ、ケータハムの3チームになると見られ、レッドブルの影響力が増すというのがその理由である。
■ドライバーは当面そのままか
しかし今のところは、可夢偉もチームメートのマーカス・エリクソンも心配する必要はなさそうだ。
「2人とも契約がある」とアルバースの補佐役を務めるマンフレディ・ラベットは話す。
「彼らは今あるものでベストを尽くしている。結果が悪いのは、彼らの落ち度ではない」
しかし、フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙は、チームのアドバイザーになったコリン・コレスが、さらなる収入源として金曜午前中のフリー走行のシートを資金のあるドライバーにできる限り売ろうとしていると見ている。
また、コレスは400人強のチームスタッフを削減しようとしていると記事は伝える。
「チームがなぜ遅れているのか、その理由を理解しようと努めるのに4日間あった」とラベットは話す。
「今シーズンはできる限りの結果を目指して努力し、来年必ずさらに上位に上がれるようにする」
「チームの中で新しい血が必要な部分を研究することになるだろう」
■スポンサーには変化も
イギリスGPでは、首脳陣が変わった以外はこれまで通りレースを行ったケータハムだが、マシンのカラーリングには目に見える変化もあった。
元オーナーのトニー・フェルナンデスとつながりのあるエアバスなどのスポンサーは大半がそのままだったが、ゼネラル・エレクトリック社の「GE」のロゴは消えていた。
ケータハムは、今後数日から数週間のうちにフェルナンデス時代のスポンサーを失うだろうと『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙は伝えている。