2015年にルノーは、ワークス待遇のレッドブルにいっそう注力するようだ。
現在ルノーエンジンを使うロータスが、2015年からメルセデスエンジンに変わると見られているが、ロータスに代わって新たにルノーを使うチームは現れない見込みだ。ルノーのレミ・タフィンの話を『Autosprint(オートスプリント)』が伝えている。
「収入は減るだろう。それは事実だ」とタフィン。「だが、それで困るほどではない」
「それよりむしろ少数のチームに集中するほうが、レッドブルの目標達成の手助けになるだろう」
圧倒的強さを見せるメルセデスエンジンに比べて明らかにパワー不足のルノーに対し、レッドブルはプレッシャーをかけ続けている。
最近チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、「ルノーは、顧客すべてを満足させようとしていた。それは称賛に値する行為だが、競争力を高めるためには最善の方法とは言えない」と語っていた。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコはF1公式サイトに対して、ルノーが提供する2015年版のエンジンは「1バージョン」だけだと明かしている。
「今シーズンとは違ってね」とマルコ。「今年はロータスがわれわれと違うバージョンだった。それに縛られるルノーの資金や労力が多すぎ、集中した開発の妨げになっていた」