ルノーエンジンを使うロータスが、2015年からメルセデスエンジンに変わることが発表に近づいているようだ。
「(ルノー)エンジンは、いまだにもろい」とロータスのパストール・マルドナードはF1公式サイトに語っている。「ばかばかしいことで、時間や資金・労力が奪われることがある」
ロータスがメルセデスエンジンを使えるのは、現在メルセデスエンジンを使うマクラーレンが2015年からホンダに変わるからだ。
「まだ認めることはできないんだ」とメルセデスAMGビジネス部門のエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、5日(土)にイギリスのテレビ局『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に笑顔で答えている。
ロータスは、フランスの石油大手トタルから強力な支援を受けているが、トタルは燃料の面でルノーと連携して開発に取り組んでいる。ロータスがメルセデスエンジンに変わった場合、チームとの関係が終わることは間違いないだろう。
そのトタルと強い関係にあるのがフランス人のロマン・グロージャンだ。グロージャンは昨年までロータスのチーム代表だったエリック・ブーリエに支えられてきたが、そのブーリエも今はマクラーレンに移っている。
「状況は不確定だ」とグロージャンもイギリスGP(6日決勝)開催中のシルバーストンで認めている。
「でも、エリックが向こうに(マクラーレンに)いるからといって、そんなに単純にはいかない」
現在ロータスは、ユニリーバのブランドであるクリアとレクソナがスポンサーについているが、それをマクラーレンに奪われるのではないかといううわさもパドックには流れている。