チャンピオン争いをするルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、母国グランプリであるF1イギリスGP(6日決勝)初日からメカニカルトラブルに見舞われた。
4日(金)のフリー走行2回目、ハミルトンはトップタイムを記録したものの、オイル漏れで早めに走行を打ち切らなければならなかった。ハミルトンは第7戦カナダGPでもメカニカルトラブルでリタイアしている。
「そういうこともある」とハミルトン。「でも、どうして僕のクルマにこんなに起きるのかが分からない。どうしても走る必要があったのに。止まってばかりはいられないよ」
さらに悪いことに、ハミルトンはフリー走行後の取材中にチーム関係者から花粉症の薬を受け取っていた。シルバーストン・サーキットに舞う花粉にやられたのだという。
■加熱するメルセデスAMGのチームメートバトル
一方、ハミルトンとニコ・ロズベルグとのチームメートバトルは過熱気味だ。
一時はドライバー同士が情報共有を拒む事態になっていた、とメルセデスAMGビジネス部門のエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフが明かしている。『Mirror(ミラー)』が伝えた。
「少し前のレースで、ちょっとした事態になった。(ドライバーに)クルマのフィードバックを頼んだんだ」
「2人は“いやだ”と答えた。何か言いたいことは?と聞いても、ない、と言う。そのくせミーティングが終わったら、それぞれのエンジニアと細かい話し合いを始めた」
この問題はすでに解決済みだとヴォルフは話している。
■母国イギリスで流れを取り戻したいハミルトン
ハミルトンは4連勝したあと、3戦続けてロズベルグに敗れ、現在は29ポイント差でトップのロズベルグを追いかけている。いったん失った流れを、ここ母国イギリスで再び引き寄せたい考えだ。
「順位はモナコでひっくり返って、僕の流れは途切れ、それをこの数戦は彼(ロズベルグ)がつかんでいた。今こそ、その逆をやる時だ」