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トップだってもっと頑張ってもらわないと困るとバトン

2014年07月03日(木)21:28 pm

マクラーレン総帥のロン・デニスが、2009年のF1チャンピオンであるジェンソン・バトン(マクラーレン)に関して「もっと努力して欲しい」と語ったと報じられたが、当のバトンがこれに対して反撃に出た。

デニスがイギリスのテレビ局に対し、「彼(バトン)は高級取りのF1ドライバーだ。確かに我々は彼に最高のクルマを与えることができていない。だが、彼のほうでももう少し何とかできたはずだ」と語ったことで、34歳となるバトンが今季限りでマクラーレンから放出されるのではないかとの推測が大きくなってきている。

そのころ、マクラーレンのレーシングディレクターであり、実質的なチーム代表となったエリック・ブーリエはほかのチームのドライバーたちと話をしていることを否定しなかった。その相手とは、バトン同様F1チャンピオン経験者のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、そしてルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だと考えられている。

「ドライバーたちと接触するのは僕の仕事だからね」、と『Telegraph(テレグラフ)』に語ったブーリエは次のように続けた。

「そうだね、何人かのドライバーがいるとしよう。そう、僕は彼らと話をしているよ。今日現在においては彼らの状況を探っている段階だ。なぜなら、今一度、僕たちは正しいパッケージを目指さないとならないからね」

だが、バトンは、デニスが自分に対して「もっと努力せよ」と発言したことに関し、ドライバーに対してだけそういう指摘をするのは公平なことではないとほのめかした。

「僕は、全員がもっと努力すべきだと思っている。チーム全体がね。誰もがもっと頑張らないと」

バトンは『Daily Mail(デイリー・メール)』にそう語ると、さらに次のように続けた。

「僕たちは懸命に頑張っている。だけど、トップに返り咲くためには、管理職も含め、全員がもっと頑張らなくてはならないし、最善を尽くさなくてはならないんだ。全員がそうしているだろうと期待しているけどね。もちろん僕自身はそうしているよ」

バトンは今週、来年から新たにホンダとの時代を迎えるのを「楽しみにしている」と語った。だが、ブーリエは、マクラーレンとしては、もうすぐホンダのワークスエンジンを手にすることができるとはいえ、それだけで再びトップ争いができるようになると考えることはできないと警鐘を鳴らしている。

「すべてが完ぺきでなくてはならないんだ」

ブーリエはそう語ると、次のように付け加えた。

「すべてにおいて優れたものをそろえる必要がある。つまり、最高のドライバー、最高のチーム、最高の知識、最高のエンジニアリング、それらすべてが最高でなくてはね。そうすれば、うまく機能していくよ」

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